車は、家計の中でも大きな固定費になりやすい支出です。
車検・保険・税金・駐車場代まで含めると、年間で数十万円単位になることもあります。
毎月のガソリン代だけを見るとそこまで大きく感じなくても、車検、自動車保険、税金、駐車場代、消耗品まで合わせると、年間ではかなり大きな金額になります。
だからこそ、車の維持費は「生活に必要だから仕方ない」で終わらせず、所有する必要があるか、必要な道具と趣味の浪費を混ぜていないか、持つならどこを比較できるかを見ていくことが大切です。
この記事では、車の維持費を見える化し、ディーラー任せをやめて固定費を下げる考え方を整理します。
この記事でわかること
- ☑ 車の維持費を年額で見る方法
- ☑ 車を持つ必要性の考え方
- ☑ 必要な車と趣味の車を分ける考え方
- ☑ 車検・自動車保険の見直しポイント
- ☑ ディーラー任せをやめるときの注意点
住居・車・保険など大きな固定費の全体像は、先に 固定費で一番効くのはどこ?住居・車・保険の見直し方 を読むとつながりがわかりやすいです。
結論:車の維持費は「所有・目的・比較」で下げる
車の維持費を下げるために、まず考えたいのはこの3つです。
| 見直す順番 | 考えること |
| 1. 所有 | 本当に車が必要か。1台減らせないか。 |
| 2. 目的 | 必要な道具か、趣味の浪費かを分ける。 |
| 3. 比較 | 持つなら、車検・保険・消耗品を比較する。 |

車が必要な地域や家庭はあります。地方での通勤、子どもの送迎、家族の介護など、車が生活を支えているケースもあります。
なので、車を持つこと自体を否定したいわけではありません。
ただ、車は持っているだけでお金がかかります。もし使う頻度が少ないなら、カーシェアやレンタカー、公共交通機関で足りないかを一度考える価値があります。
ここがポイント
車の節約で一番大きいのは、細かい消耗品より「所有そのもの」を見直すことです。持つ必要がある場合は、必要な道具なのか趣味の浪費なのかを分けて、車検や保険を比較して下げていきます。
車にかかるお金を年額で見える化する
車の維持費は、月ごとに均等に出ていくわけではありません。
車検や税金のように、年に1回・2年に1回まとまって出ていく支出があります。
そのため、月の家計簿だけを見ていると、本当の負担が見えにくくなります。
| 項目 | 確認すること |
| 車検 | 2年分を月割りにして考える |
| 自動車保険 | 年額と補償内容を確認する |
| 税金 | 自動車税・軽自動車税・重量税を見る |
| 日常費 | ガソリン代・駐車場代・洗車代・消耗品 |
| ローン | 車両代だけでなく金利も含めて見る |
まずは、直近1年で車にいくら使っているかを書き出してみましょう。
車検のような2年に1回の支出は、半分にして1年分として計算します。
車にかかるお金を年額で見える化すると、「この車を持ち続けるために毎月いくら払っているのか」が見えてきます。
まず車を持つ必要があるか考える
車の固定費を大きく下げる方法は、車を手放すことです。
これは一番インパクトが大きい一方で、生活への影響も大きい選択です。
だから、無理に手放す必要はありません。
ただし、週末しか乗らない、近所の買い物だけに使っている、駅やバスが使える地域に住んでいる場合は、カーシェアやレンタカーで足りるかもしれません。

家族で2台持っている場合は、1台にできないかを考えるだけでも大きな見直しになります。車を1台減らせると、保険・税金・車検・駐車場代がまとめて減ります。
地方や子育て世帯では、車がないと生活が成り立たないこともあります。
その場合は、手放すよりも「持ち方」を見直しましょう。
次に買う車を小さくする、ローンを組みすぎない、燃費や税金まで含めて選ぶだけでも、長期の負担は変わります。
必要な道具と趣味の浪費を混ぜない
車を考えるときに大切なのは、必要な道具としての車と、趣味として好きな車に乗ることを分けることです。
車が好きで、好きな車に乗る。
これは人生の豊かさにつながる、とても素敵な浪費だと思います。
ただし、浪費なら浪費として、はっきり割り切ることが大切です。
支出全体を手取りの8割以内に収めたうえで楽しむ。もし収まらないなら、その浪費のために稼ぐ。
この考え方なら、好きな車を楽しむことと家計改善は両立できます。

注意したいのは、「生活に必要だから」という理由で、新車・高い車・こだわり装備まで全部正当化してしまうことです。必要な移動手段なのか、好きで選ぶ浪費なのかを分けて考えましょう。
家計改善を優先するなら中古車を検討する
住宅と同じように、車も新車で買うと、買った時点でリセールバリューが下がりやすいです。
新車には、最新機能、保証、きれいな状態で乗れる安心感があります。
でも、家計改善を本気で考えるなら、必要な移動手段としては中古車を検討したいところです。
生活に必要なのは「移動できること」であって、必ずしも新車であることではありません。
もちろん、趣味として新車に乗りたいなら、それは浪費として楽しめばOKです。
ただし、支出全体が手取り8割以内に収まるか、収まらないならそのために稼ぐかまでセットで考えましょう。
車検は法定費用と整備費用を分けて見る
車検費用は、ひとまとめに見るとわかりにくいです。
国土交通省の案内でも、検査時に必要な費用は、検査手数料のほか、税・保険などの諸経費、点検整備料金に分かれるとされています。
つまり、比較しやすいのは主に整備費用や手数料の部分です。

| 費用 | 考え方 |
| 法定費用 | 自賠責保険料・重量税・検査手数料など。大きく変えにくい。 |
| 整備費用・手数料 | 依頼先や整備内容で差が出やすい。比較する。 |
ディーラー車検は、安心感や純正部品、保証面のメリットがあります。
ただし、すべてをディーラーに任せると、費用が高くなりやすいのも事実です。
車検専門店、整備工場、量販店などでも見積もりを取り、必要な整備と不要な整備を分けて確認しましょう。
見積もりをもらったら、「車検に必須の整備ですか?」「今すぐ必要ですか?」「次回点検まで待てますか?」と確認しましょう。
車検の見方
車検は「合計金額」だけでなく、法定費用・整備費用・おすすめ整備を分けて見ます。比較できるところを比較するのがポイントです。
車検費用の内訳は、国土交通省の 自動車検査登録総合ポータルサイト でも確認できます。
自動車保険は同じ補償で比較する
自動車保険は、何年も見直していない方が多い固定費です。
代理店型からネット型へ変えることで、保険料が下がるケースもあります。
ただし、ここで大切なのは、補償を削りすぎないことです。

対人・対物は無制限を基本に考えます。
事故を起こしたときの賠償は、家計を壊すほど大きくなる可能性があります。ここを削って保険料を少し下げるのは、家計防衛としては危険です。
一方で、車両保険は見直し余地があります。
車の価値が下がっている、生活防衛資金で修理に対応できる、古い車で大きな修理なら買い替える方針などがある場合は、車両保険が本当に必要か考えます。
比較するときは、対人・対物無制限、運転者範囲、年齢条件、車両保険の有無、弁護士特約の有無をそろえて見積もりましょう。
自動車保険の比較ポイント
- ☑ 対人・対物は無制限か
- ☑ 同じ補償内容で比較しているか
- ☑ 車両保険が本当に必要か
- ☑ 更新前に複数社を比較したか
自動車保険だけでなく、生命保険や医療保険も含めて整理したい方は、保険料を見直す考え方|死亡保険は誰の生活を守るため? もあわせて確認してみてください。
税金と車選びはセットで考える
車は、買うときの価格だけでなく、持ち続ける税金も考える必要があります。
普通車の自動車税種別割は、総排気量などによって税額が変わります。
細かい税額をすべて覚える必要はありません。まずは、排気量や車種によって毎年の税金が変わると知っておきましょう。
たとえば東京都主税局の税率表では、令和元年10月1日以後に初回新規登録された自家用乗用車の場合、1リットル超から1.5リットル以下は年30,500円、1.5リットル超から2リットル以下は年36,000円と案内されています。
軽自動車税は市区町村税ですが、自家用の軽四輪乗用は年10,800円と案内している自治体が多いです。
税額は登録時期、車種、グリーン化特例などで変わるため、正確な金額は自治体や車検証で確認しましょう。
次に車を買うときは、購入価格だけでなく、税金・燃費・保険料・タイヤ代・車検費用まで含めて考えましょう。
自動車税種別割の税額は、東京都主税局の 自動車税種別割のページ で確認できます。
消耗品は安全に関わるものと分けて考える
車の消耗品も、ディーラー任せにすると高くなりやすい部分です。
ワイパー、エアコンフィルター、バッテリーなどは、ネットや量販店で価格を調べるだけでも相場が見えてきます。
ただし、何でも安くすればいいわけではありません。
タイヤ、ブレーキ、足回りなど安全に直結する部分は、節約しすぎないことが大切です。
安くするところと、プロに任せるところを分けましょう。
今日できる車の維持費見直し4ステップ
車の維持費は、一気に全部変えなくても大丈夫です。
まずは次の4ステップで確認しましょう。
| ステップ | やること |
| 1 | 車にかかる年額を出す |
| 2 | 必要な道具か、趣味の浪費かを分ける |
| 3 | 次回の車検と保険更新日を確認する |
| 4 | 所有台数・車種・使い方を見直す |
特に、車検と保険は更新時期が決まっています。
期限ギリギリになると比較する余裕がなくなり、いつものところに任せてしまいやすいです。
早めに確認して、選択肢を持っておきましょう。
まとめ:車は「持ち方」を見直すと固定費が変わる
車の維持費は、仕方ない支出に見えやすいですが、見直せる部分はたくさんあります。
まずは、車を所有する必要があるかを考える。
持つ必要があるなら、必要な道具なのか、趣味として楽しむ浪費なのかを分ける。
家計改善を優先するなら、必要な移動手段としては中古車も検討する。
そのうえで、車検・自動車保険・税金・消耗品を年額で見える化する。
そして、ディーラー任せにせず、比較できるところを比較する。
この順番で見ると、車の固定費は整えやすくなります。
実際の固定費削減事例は、固定費見直しで年間27万円削減|実際に変えた3つの支出 でも紹介しています。
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車だけでなく住居・保険も含めた大きな固定費の見直し方は、固定費で一番効くのはどこ?住居・車・保険の見直し方 で整理しています。

