スマホ代や電気代を一生懸命節約しているのに、なんか家計が楽にならない…と感じたことはありませんか?
実はそれ、節約する場所が違うのかもしれません。
固定費の中でも桁違いに大きいのが「住居費・車・保険」の3つです。スマホ代を月3,000円削るより、この3つのうちどれか1つを見直すほうが、何倍もの効果が出ることがあります。
私自身も固定費を見直して年間27万円の削減に成功しましたが、大きな削減効果が出たのはまさにこのカテゴリでした。今日は、3つの大きな固定費をどう見直すかをお伝えします。
なぜこの3つが「最大勢力」なのか
家計の固定費は大きく分けると、住居費・車・保険・通信費・光熱費・サブスクなどがあります。このうち金額が突出して大きいのが住居・車・保険の3つ。
- 住居費(家賃またはローン):月5万〜15万円以上
- 車の維持費(保険・税金・ガソリン等):年間39万〜59万円(月3〜5万円)
- 生命保険・医療保険:世帯平均で年間35万円(月約2.9万円)
合計すると、月15〜25万円近くがこの3つだけで消えていくこともあります。スマホ代(月3,000円前後)とは桁が違いますよね。
住居費:支出全体を「手取りの8割以内」に抑えているか確認する
住居費を考えるとき、「家賃が手取りの何%か」よりも大切な視点があります。それは、1ヶ月の支出全体を手取りの8割以内に抑えられているかということです。
残りの2割を貯蓄や投資に回すのが、家計の黄金比。この2割が確保できていれば、じわじわと資産が積み上がっていきます。
住居費が大きすぎると、食費・通信費・娯楽費など他の支出を削っても、この2割が捻出できなくなります。
たとえば手取り月20万円なら、支出の上限は16万円。そのうち住居費が10万円を超えてしまうと、残り6万円で生活費・光熱費・食費をやりくりしなければならず、貯蓄に回す余裕がなくなります。
「貯蓄2割を確保したうえで、残り8割の中に住居費が収まっているか」を確認することが、住居費見直しの出発点です。
もし8割を超えて生活しているなら、住居費の見直し(引越しや住み替え)が最も効果的な手段になります。たとえば家賃を月1万円下げられれば、年間12万円の節約になります。
車:年間維持費を「見える化」する
車は「買ったら終わり」ではありません。毎年かかる維持費がかなり大きいんです。
- 軽自動車:年間約39万円
- コンパクトカー:年間約44万円
- SUV・ミニバン:年間約51〜59万円
これには自動車税・車検・任意保険・ガソリン代・駐車場代などが含まれます。月換算で3〜5万円が車だけで消えているケースも多いです。
特に見直しやすいのが任意保険(自動車保険)です。大手代理店型からネット通販型(ダイレクト型)に切り替えるだけで、同じ補償内容でも年間数万円安くなることがあります。
また、2026年1月から大手損保3社が平均6〜7.5%の値上げを実施しています。今が見直しのタイミングです。一括比較サイトで現在の保険料と比べてみてください。
もし「都市部に住んでいて週末しか乗らない」という方は、カーシェアやレンタカーへの切り替えも選択肢に入れてみてください。車を手放せば年間40万円以上の節約になることもあります。
保険:「とりあえず入っている」は危険サイン
生命保険・医療保険は、世帯の平均支払額が月約2.9万円(年35万円)というデータがあります。でも、実際に自分の保障内容を把握している人はどれくらいいるでしょうか?
FP2級の視点からお伝えすると、死亡保険を見直すときに大切なのは「月々いくらから入れるか」ではなく、「自分が死亡したときにいくら必要になるか」を先に考えることです。
正しい順番はこうです。
- 死亡時に必要な金額を確認する:残される家族の生活費・住宅ローン残高・子どもの教育費など、「もしものとき」に必要な合計額を計算する。
- 公的保障で補われる分を差し引く:会社員や公務員なら「遺族厚生年金」、自営業者なら「遺族基礎年金」が支給されます。この金額を上記から差し引く。
- 不足分だけを民間保険で補う:必要保障額から公的保障を引いた「不足分」が、民間の死亡保険でカバーすべき金額です。
- その保障額に対する保険料を確認する:必要な保障額をカバーできる掛け捨て保険が月々いくらか確認し、今の保険料と比べる。
独身で扶養家族がいない場合、高額な死亡保険はそもそも不要なことも多いです。
「何のために入っているのか」を言えない保険は、見直しのサインです。
今日からできる3つのアクション
- 支出全体を計算する:今月の支出合計 ÷ 手取り月収を計算して、8割(80%)以内に収まっているか確認する。
- 自動車保険を一括比較する:ネットの一括見積もりサイトで現在の保険料と比べてみる。同じ補償で安くなるかチェック。
- 保険証書を引っ張り出す:今入っている保険の月額と保障内容を確認し、「死亡時にいくら必要で、今いくら保障されているか」を把握する。
まとめ:大きな固定費にこそ、時間をかけて向き合おう
住居・車・保険はどれも「決めてしまうとそのままにしがち」な支出です。だからこそ、年に一度でも「今のままでいいか?」と立ち止まる習慣をつけることが大切です。
コンビニのコーヒーを我慢するより、保険料を月3,000円下げるほうがずっと効果的。固定費の見直しは、頑張らなくても続く節約です。
次回は、「生活水準を落とさずに固定費を見直す方法」を解説します。「節約って我慢することでしょ?」と思っている方にこそ読んでほしい内容です。
