「老後の年金って、実際いくらもらえるの?」——一度は思ったことがあるはずです。漠然とした不安はあるけど、具体的な金額を調べたことがない。そんな方、実はとても多いんです。
結論から言うと、自分の年金見込み額は「ねんきんネット」を使えば5分で確認できます。老後の備えを考える前に、まず「自分がいくらもらえるのか」という数字を把握することが出発点です。
年金の平均受給額、知っていますか?
「だいたいどのくらいもらえるの?」という目安として、2026年度の最新データをお伝えします。
- 国民年金(老齢基礎年金)満額:月額70,408円
- 厚生年金の平均受給額:月額約14.7万円
- モデル世帯(40年間平均的な賃金で厚生年金に加入した人+専業主婦):月額237,279円
ただし、これはあくまで「平均」や「モデル」の話。実際にいくらもらえるかは、加入期間や働き方によってまったく変わります。「平均は知っているけど自分の金額は知らない」という状態が、老後準備の最大の落とし穴なんです。
📌 ここがポイント
年金は加入期間・収入・働き方によって個人差が大きく出ます。「モデル世帯」の数字を自分に当てはめてもほぼ意味がありません。ねんきんネットで自分の数字を確認することが先決です。
年金額を知らないと老後の準備ができない理由
「老後2,000万円問題」という言葉が独り歩きしていますが、本当に大切なのは「自分には月いくら不足するのか」を把握することです。それが見えない限り、積立額の目標も決められません。
① 年金制度が複雑で「自分には関係ない」と思いがち
国民年金・厚生年金・基礎年金……言葉が多すぎて、途中で思考が止まる人が多いです。でも実は、「自分がいくらもらえるか」を知るだけなら、制度の仕組みを完全に理解する必要はありません。
② ねんきん定期便が来ても読まずに捨ててしまっている
毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」。ハガキ1枚に数字がずらっと並んでいて、見るのをあきらめてしまう方も多いのでは。定期便に書かれた情報は、自分の年金記録の証明書とも言える大切なものです。
③ ねんきんネットの存在を知らない
ねんきんネットはオンラインでいつでも最新の年金記録を確認できるサービスですが、「そんなサービスがあったの?」という方もかなりいます。スマホから5分でアクセスできるので、知っているだけで大きく違います。
「年金額がわからない」が招く、保険の負のループ
老後の年金額を把握していないと、もう一つ困ったことが起きます。保険に「なんとなく」入ってしまうことです。
「老後が不安だから保険で備えよう」——そう思って加入した保険が、掛け捨てではなく月1〜2万円以上かかる貯蓄型保険だった、というケースは本当によく聞きます。毎月の保険料が重くて家計が苦しいのに、「老後のためだから」と払い続けている。
これは、老後に必要な金額がわからないまま「漠然とした不安」で判断してしまうから起きることです。「何に備えているのかわからないまま、大きな保険に入っている」——これが保険の負のループです。
📌 ここがポイント
老後にいくら必要かがわかれば、保険で備える金額も明確になります。年金で足りない分を新NISAで準備できると見えてきたら、高い保険料を払い続ける理由がなくなるかもしれません。年金額を知ることは、保険の見直しにも直結するんです。
さらに言うと、生命保険がそもそも不要な人も、世の中にはたくさんいます。子どもがいない、パートナーが働いている、老後資金の目処が立っているという方は、生命保険なしでも成り立つケースが少なくありません。必要な保障は掛け捨ての最低限で十分、という判断ができるのも、自分の年金額と老後の数字を把握しているからです。
まず「自分の年金見込み額」を知る。それだけで、保険の必要性も、老後の積立目標も、ぐっと整理できます。
ねんきんネットで年金見込み額を確認する方法
アクセス方法は2種類あります。
【方法①】マイナポータルから(一番かんたん)
マイナンバーカードをお持ちの方は、マイナポータルからねんきんネットに直接アクセスできます。登録不要で、ログイン後に「年金記録・見込額を見る(ねんきんネット)」を選ぶだけ。スマホアプリからでも問題ありません。
【方法②】ユーザIDを発行して登録する
マイナンバーカードがない場合は、ねんきんネットのサイトから基礎年金番号とメールアドレスで登録できます。ねんきん定期便に記載された「アクセスキー」があれば、ユーザIDをその場で発行できるので手間が少ないです。
ログイン後にやること:年金見込み額を試算する
ねんきんネットにログインしたら、トップページにある「将来の年金額を試算する」をタップします。試算方法は2種類。
- かんたん試算:今の加入状況が60歳まで続くとして自動計算。数字を入力せずにすぐ確認できます
- 詳細な条件で試算:収入の変化・受給開始年齢(繰り上げ・繰り下げ)など細かく設定して試算できます
まずは「かんたん試算」だけで十分です。「月いくらもらえるか」の数字が出たら、前回の記事でお伝えした「月の不足額の計算」に進んでみてください。
今日からできる3ステップ
- マイナポータルまたはねんきんネットにログインする:スマホから5分でアクセスできます。マイナンバーカードがあればすぐ使えます
- 「将来の年金額を試算する」でかんたん試算をする:今の加入状況をもとに年金見込み額が表示されます
- 月の不足額を計算する:(予想生活費)-(年金見込み額)=月の不足額。この数字が老後準備の具体的な出発点になります
まとめ
「老後の年金はいくらもらえるか」は、ねんきんネットを使えば今すぐ確認できます。2026年度の国民年金満額は月70,408円、厚生年金の平均は月約14.7万円ですが、実際の金額は人それぞれ。「平均」ではなく「自分の数字」を知ることが、老後準備のリアルな第一歩です。
私自身も、ねんきんネットで自分の年金見込み額を確認したとき、思っていたより少ない数字に少し焦りました。でも知ったからこそ、「じゃあ新NISAでいくら積み立てればいいか」という具体的な目標が立てられた。漠然とした不安のまま過ごすより、ずっと楽になれましたよ。
今すぐ確認できるチェックリスト
- ☑ ねんきんネットにログインした
- ☑ かんたん試算で年金見込み額を確認した
- ☑ 予想生活費から年金額を引いて月の不足額を計算した
- ☑ 新NISAで必要な積立額の目安が見えてきた
【次の記事】年金を増やす方法!繰り下げ受給のしくみ
