新NISAの積立設定が完了したら、次に大切なことがあります。それは「何もしないこと」です。
積立投資は「始めること」よりも、始めたあとに何もしないで続けることの方が難しいと感じる人が多いです。相場が動くたびに不安になって、「売ったほうがいいのかな」「設定を変えたほうがいいのかな」と悩む気持ち、よくわかります。
でも実は、その不安に従って動いてしまうことが、積立投資の失敗の一番の原因です。この記事では、積立を始めたあとにやってはいけない行動と、長く続けるためのコツを解説します。
積立投資でやってはいけない3つの行動
① 相場が下がったときに売ってしまう
積立投資の最大の敵は「暴落時に売ること」です。
株価が下がると「このまま続けていいのかな」「早めに損切りすべきでは」という気持ちになります。でも、それは感情が判断を狂わせているサインです。
📌 ここがポイント
下落時に売ると「安く売って、高く買い戻す」という最悪のパターンになります。あるデータによると、2000年から積立投資を継続した場合のリターンは約203%だったのに対し、途中で中断した場合は69.5%にまで縮小したという結果があります。
下落中こそ、同じ金額でより多くの口数が買えるお得な時期です。売らずに続けることに、大きな意味があります。
② 毎日残高を確認する
「今日はいくら増えたかな」「また減ってる…」と毎日残高を見ていませんか?
実は、ポートフォリオを確認する頻度が高いほど、長期投資から外れた行動をとりやすくなるという研究結果があります。毎日見ることで目先の変動に一喜一憂し、「やっぱりやめようかな」という気持ちが生まれやすくなるのです。
私自身も最初のころは毎日確認していましたが、それをやめてからの方が精神的にずっと楽になりました。見るのは月1回、または年1回で十分です。
③ 設定を頻繁に変える
「やっぱりこっちのファンドの方がいいかも」「積立額を増やしたり減らしたりしてみよう」と、設定を頻繁に変えていませんか?
積立投資は「時間に投資する」ものです。タイミングを狙って設定変更を繰り返すことは、長期の複利効果を損ないます。一度決めたら、よほどの事情がない限り変えないことが鉄則です。
積立を長く続けるための3つのコツ
続けるための3ステップ
- 緊急予備資金を先に確保する:生活費3〜6ヶ月分を別口座に置いておく。これがあると相場が下がっても焦らずに済む
- 投資の目的を書き出しておく:「老後のため」「10年後の〇〇のため」など、なぜ始めたかを忘れないようにしておく
- 残高確認は月1回以内にする:毎日見るのをやめるだけで、感情的な判断が大幅に減る
相場が下がったときの正しい向き合い方
「下落中に積み立てるのは損では?」と感じるかもしれません。でも実は逆で、下落中こそ同じ金額で多くの口数が買える「お得な時期」なのです。
これをドルコスト平均法といいます。毎月一定額を積み立てることで、価格が高いときは少なく・安いときは多く買えるため、平均購入単価が自然と下がります。長期で続けるほど、この効果が大きくなります。
私自身も、年間27万円の固定費削減で生まれた余裕を積立に回しています。生活費を削って投資しているわけではないので、相場が多少動いても焦らずに続けられています。「投資に回せる余裕をつくること」が、長続きの一番の秘訣だと実感しています。
まとめ
今すぐ確認できるチェックリスト
- ☑ 生活費3〜6ヶ月分の緊急予備資金が別口座にある
- ☑ 積立を始めた目的を書き出している(or 覚えている)
- ☑ 残高確認は月1回以内にしている
- ☑ 相場が下がっても売らない・やめないと決めている
- ☑ ファンドや積立額の設定変更を頻繁にしていない
積立投資は「始めること」よりも「続けること」に価値があります。何もしないで続けることが、実は一番難しくて、一番正しい行動です。
次の記事では、「ふるさと納税の始め方と活用術」について解説します。節税しながら返礼品がもらえるお得な制度を、手順をやさしくお伝えします。
